2007年9月アーカイブ
もう一度、上を目指して
シーズン終盤、残念ながら一軍を離脱してしまった濱中選手。
その様子を見るため、朝から鳴尾浜球場に行ってみました。
スタンドに入るとちょうど練習が始まったばかりのタイミングでした。
濱中選手は前田忠節選手と並んでジョギングの真っ最中。
長袖のアンダーシャツに練習用Tシャツ、トレーニング用の白のシューズを履き、曇り空のためかサングラスは帽子にかけて黙々とコーンとコーンの間を走っていました。
足を上げたり、バック走したり、サイドステップで走ったり・・・
色んなアップのメニューを濱中選手は涼しげな表情でこなしていきました。
アップが終わると外野のフェンス前に移動して5人ずつの組に分かれてレフトのポールからライトのポールへの長い距離のランニング。ライトまで来るとまた方向を変えてレフトへと。

濱中選手のグループには前田忠選手の他、上坂選手、三東投手、ジャン投手がいましたが、ジャン投手と併走するとあの大きな濱中選手の体が小さくみえました(笑)。
ポールの間を3回往復してランニングは終了。汗をぬぐう濱中選手の表情は晴れ晴れとしていました。
ランニングを終えた選手達はベンチへともどり、投手陣と野手陣の一部はキャッチボール開始。
少し遅れて出てきた濱中選手はスパイクに履き替え、手に2本のバットとヘルメットを持ってフリーバッティング用のケージへ。
ケージ後ろに陣取るとバッティング投手を務める萱島さんにカーブを投げてみてとか、ジェスチャーで伝えていましたが、萱島さんが慣れない変化球を投げて直接濱中選手の方にボールが向かってくるのを慌てて避けたりしていました(笑)
バックネット裏のティーバッティングの準備が出来ると濱中選手のティーバッティング開始。
いつもとちょっと違ったのがバットとバッティンググラブ。
バットはチームの黒いバットを使っていたのと、バッティンググラブも黒いグラブ。よくよく目をこらして見てみると手首の所に「Shoda」の文字。どうやら庄田選手からグラブを借りていたようです。
でも黒いバッティンググラブも精悍な感じがしてこれはこれで格好良かったです。
スタイルは違えどもスイングをはじめた濱中選手の目はいつもと同じ。真剣な表情でボールをしっかり見据えてフルスイングを繰り返していました。
1球1球・・・なにかを吹っ切ろうとするようなスイングが続いていました。
自分自身を奮い立たせるために、そのバットに思いを込めるようにバットを振り続けていました。
そしてフリーバッティングを終えた濱中選手はそのままフリーバッティングのケージへ。
最初は萱島さん相手に。続けてバッティングマシン相手にフリーバッティング。
フリーバッティングではバットをいつもの白木のバットに切り替えてスイングしていましたが、今日はサク越えは数えるほど。むしろ低い弾道の打球が多く見られました。
濱中選手らしい高々と上がる打球は少なかったのですが、自らの本来のバッティングを取り戻すべく様々な試みをしていたのかも知れません。
最後の打球もフェンス直撃のいい当たりでしたが、表情を崩すことなく「ありがとうございました!」と一礼するとケージを離れてベンチへもどり、水分補給。
すぐにグラブを持ってセンターの守備位置へと向かいました。
山田選手と並んでノック開始。ノッカーは平塚コーチです。
打球を追いかけ右へ左へと走る濱中選手。キャッチしたボールはフェンス際にいるスタッフに投げて戻していました。2人で交代で受けていたためか規定の本数はすぐに終わってしまいあっという間のノックでしたが、その分、短時間での運動量は多かったかも知れません。
ノックのあとは、他の選手のフリーバッティングの間、ずっと外野で守備について飛んでくる打球を追いかけていました。フェンスにぶつかりそうなボールも背走していきジャンプしてキャッチしたり、思い切りチャージして浅いボールをグラブのネットになんとか引っ掛けるようにキャッチしたりとナイスプレーも続出でした。
全員のフリーバッティングが終わると内野にもどって片づけをして・・・これで終わりかな?と思ったのですが、最後に大変なトレーニングが待っていました。
レフトのポール際に野手全員がグラブを持って集合。
センター、ライト、ホームベースにノッカーが配置されてランニングとノックの混合したようなトレーニングです。
具体的にはレフトのポール際からセンターに向かってランニングを開始。そしてセンターで守備範囲ギリギリに打ち込まれたノックボールを追いかけてキャッチ。そのままライトに向かい同じくボールをキャッチして方向転換。一塁ベースまで来たところで三塁に向かってダッシュ。三塁線ギリギリに打たれるゴロを逆シングルや飛びついてキャッチして終了という具合です。

アメリカンノックの変形版のようですが走る距離が長くてなかなか大変そう。
全選手が順番にこれをこなしていき、最後まで行くとまた先頭の選手から再開。最初は足取りの軽かった選手達も繰り返されるランニングに次第にへばっていきました。
6週がおわったとき、平田二軍監督から「次、3球のノックのうち2球捕れた者から終了!」の一声。
全員、目の色を変えて最後のダッシュを開始しました。
濱中選手も必死の形相でボールに飛びつき、センター・ライトでボールを捕って早々に終了を決定しました。でも最後もちゃんとキャッチしてパーフェクトで終了!・・・と思ったら最後のボールをファンブル。スタンドから「あぁ~、惜しい」と声援が上がっていました。

追加で8週目もこなした選手が数人いましたがなんとか全員がクリアしてこれでやっと午前中の練習が終了。
濱中選手もグラブを右手に、黄色いタオルを左肩に掛け、背中にはリュックを背負ってすがすがしい表情でグラウンドをあとにしました。
ちょうどこのタイミングで雨が少しずつ降り始め、午後は室内での練習のようでした。
正直、この時期の一軍離脱で濱中選手の様子が心配だったのですがいつもと変わらず、懸命に汗を流して体を動かしている様子をみてちょっと安心しました。
クライマックスシリーズに向けてきっと調子を取り戻してくれる。そう信じています!

