オープン戦開幕
いよいよ始まった'08年シーズンのオープン戦。
初戦の安芸市営球場での対阪神戦は休みを取って今日、高知市営球場での対阪神戦からの出場となった濱中選手。
古巣との対決がオリックスの濱中選手として、初の対外試合となるということもあり、その勇姿を見るべく高知に行ってきました。
去年までは高知ではビジターチームでしたので、試合前のアップから打撃練習までしっかり見ることが出来たのですが、高知市営球場の開門時間は試合開始2時間前の11時。
このため、今年からホームとなるオリックスに移籍した濱中選手の試合前練習はほとんど見ることが出来ませんでした。
球場脇からわずかに見られるアップの様子、外野でノックを受けたりバッティング練習の打球を追いかける姿が何とか遠目に見られただけでした。
昨日までとうってかわって気温が下がり、風も強くふいていたため、濱中選手はしっかりネックウォーマーを首にして、サングラス姿で体を動かしていました。
開門時間頃になると球場前では売店のテントでオリックス・阪神両チームのグッズ販売が始まったのですが、今日初めてお目見えしたのが濱中選手のマフラータオルとショートリストバンド。
もちろん、すぐゲットしましたがなかなかかっこよく仕上がっていました。
開門時にはすでに阪神側のバッティング練習が始まっていたのですが、その途中、ベンチから出てきた濱中選手は笑顔で走って阪神ベンチへ。
監督や、コーチ、スタッフさんやチームメイトと握手しながら挨拶していました。

阪神のバッティング練習が終わりに近づき、オリックスの選手達が続々とベンチに出てくるとその中に濱中選手の姿もありました。
そしてベンチ前でアップ開始。
寒そうな仕草を見せながらも、周囲のチームメイトと時折談笑しながらメニューをこなしていました。
アップが終わり、グラブを持つとベンチ前で古木選手相手にキャッチボール開始。
阪神のバッティング練習が終了と同時に、シートノックが始まりました。
濱中選手はもちろんライトの守備位置について、下山選手と一緒にノックを受け始めました。フェンス際のボールの処理、内野への返球、浅いボールへのチャージ、バックホームなどどれもそつなくこなし守備の不安など全く感じさせない内容でした。


シートノックを終えた濱中選手はベンチに戻りましたが、グラブを置くとベンチ奥に下がることなくその場に腰をかけて阪神のシートノックの様子をじっと見つめていました。
外から見たかつての古巣・タイガース。
濱中選手の目にはどのようにうつったのでしょうか。
試合開始20分前になってようやくスターティングラインナップの発表。
濱中選手は4番ライトでスタメン出場。若手が中心メンバーだった昨日の試合とはうってかわって外国人選手はいないものの他は一軍選手が中心となったメンバー構成の中で濱中選手はチームの中心を任されました。
球場に「4番ライト濱中」のコールが流されるとオリックスファンだけでなくタイガースファンからも大きな声援と拍手が送られていました。
やはりタイガースファンにも愛されていたんですね~。なんかちょっと胸が熱くなってしまいました。
濱中選手には今季活躍してこの両チームのみならず野球ファンみんなから愛される選手になってもらいたいですね。
この場内アナウンスを聞きながらベンチ前でバットを黙々と振り続けていた濱中選手でしたが、その表情はリラックスしていてかつての所属チームとの闘いを前にした力みのようなものは感じられませんでした。
そして試合開始。
1回表にライトの守備位置につく濱中選手にライトスタンドのオリックスファンから期せずして「濱中コール」がわき起こり、濱中選手はこれに帽子を取って応えていました。
初回は守備機会の無かった濱中選手。
1回裏に最初の打席が回ってきました。1点先制の後、無死一二塁で打席が回ってきた濱中選手。
追加点の絶好のチャンスです。対するピッチャーは正田投手。
濱中選手のオーラに気後れしたのかボールが先行して2ボールナッシング。
見逃しのストライクや三塁線を鋭く襲うファールなどで結局フルカウントとなりましたが、ここから投じた正田投手の7球目は明らかに分かるボール球。
濱中選手はこれを悠々と見送り、第1打席は四球となりました。
一塁上で大石一塁コーチと拳をあわせた濱中選手。今度はランナーとして塁上にいたのですが、結局後続が犠牲フライのみで終わり、進塁することは出来ませんでした。
1回裏の攻撃で7番まで打順が回ったこともあり、2回裏、なんと今度は2死満塁の大チャンスで濱中選手の打順が回ってきました。この絶好の好機にも焦ることなく静かに闘志を燃やしながら打席に向かった濱中選手。今度も対戦相手は正田投手。
今度こそ!…期待が高まりました。
ところが、正田投手はやはり濱中選手に対してプレッシャーを感じるのかボールが先行してまったくといっていいほどストライクゾーンにボールが来ません。
なんとストレートの四球で押し出し。きっちり打点を稼ぎ、4番として文句のない仕事をしてくれました。とはいえ、濱中選手ファンとしては、ちゃんと勝負してバットでランナーを一気に返してくれるシーンを期待したのですが…
まぁ、贅沢な悩みですよね。

次に濱中選手の見せ場が来たのは3回表。葛城選手のタイムリーヒットで逆転したタイガースは2死一塁で関本選手の打順。
第1打席にセンターに2ランホームランを打った関本選手はこの打席でも右中間に大きな打球。
その打球が右中間を抜けるかと思ったその瞬間、長い距離を走って落下点にいち早く到達した濱中選手がギリギリでランニングキャッチ。
抜ければ追加点というシーンでのファインプレーでチームを救いました。
このプレーにセンターの坂口選手も大興奮。全力疾走で落ちた濱中選手の帽子を拾い上げるとそのまま濱中選手のところにやってきてグラブでハイタッチ。
2人並んでベンチに戻ってきましたが、ベンチ前でも多くの選手が濱中選手をハイタッチで迎えていました。
こうしたシーンを見るとチームの一員として認められていることを実感しますね。
4回裏には濱中選手の第3打席が回ってきました。同点に追いついたあと2死二塁の逆転のチャンス。
この日の打席はここまで全てスコアリングポジションにランナーを置いての打席。
今度は対戦相手は昨年の新人王、上園投手。
ここでも濱中選手相手に投手が気後れしてか、ボール先行となりましたがファール・ファールを挟んで最終的にフルカウント。
そして上園投手が投じた最後の1球を濱中選手は逆らわずに素直にセンター返し。
センター前のクリーンヒットです。
残念ながら当たりが良すぎて2塁ランナーは本塁に戻ってこられませんでしたが、濱中選手の打撃の調子良さを思わせるすばらしいバッティングでした。
ここで濱中選手には代走が出され、今日の出番は終わり。
まぁ気温が非常に低いコンディションでもあり、実戦として打席でも守備でも十分な結果を残せ、良いスタートの1戦となったのではないでしょうか。
この後、何度か試合中のライト側ファールグラウンドに姿を見せた濱中選手はダッシュや柔軟体操でダウンを行いながら戦況を見つめていました。
特に阪神の育成選手である田中選手の打席では興味があるのか、そのスイングを真似て見たりしながら注目していました。
試合は同点で迎えた9回裏に田中選手のサヨナラ満塁本塁打でオリックスが劇的な勝利。
ベンチ前では濱中選手も一緒に田中選手を迎え、勝利の歓喜の輪に加わっていました。
試合後、濱中選手は沢山のテレビカメラの前で共同会見に応え、続けて新聞記者の共同インタビュー。
「思ったより冷静に打席に入れた。自分のバッティングができたと思う。」と今日の試合をふり返っていました。
いよいよオリックスの濱中選手としてスタートした濱中選手。
熾烈な外野手のスタメン争いの中で一歩リードする活躍を見せてくれました。
このまま結果を残し続けて開幕戦にはライトの守備位置でその勇姿を見せてもらいたいものです。
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