2008年11月アーカイブ
秋季キャンプ
私的な事ながら、仕事があまりに忙しくて全くと言って良いほど公式戦を観戦できなかった今シーズン。
シーズンが終わって秋季キャンプが始まってもその状態は変わらず、平日はもちろん週末もずっと仕事の日が続いていました。
「今年は秋季キャンプも見に行けないかなぁ」と諦めかけていましたが、今週末は金曜・土曜と福岡に出張ながら日曜日は久々のオフ。
かなりハードなスケジュールながら一念発起して土曜日夕方に福岡から関西にもどり、そのままとるものも取り敢えず車に飛び乗り高知へと向かいました。
天気予報では16日の日曜日は雨・雨・雨の予報...
ダメでも仕方ないやと半分あきらめの気持ちで向かった高知は土曜の夜からやはり雨が降り始め、「あ~、明日もこのままだったら骨折り損だったなぁ」と暗い空を恨めしげに見つめつつ、眠りにつきました。
翌朝...祈りが通じたのか、まだ空は曇っているものの何とか雨は上がっており、道路の様子を見ても「これなら野外でやれる?!」という程度。
喜び勇んで高知東部球場に向かいました。
球場は内野のベース周囲などは水が浮いた状態でしたが、スタッフの皆さんが野外練習に備えて懸命にグラウンド整備をしている最中。
そうこうしているうちに、選手を乗せたバスが球場に到着。濱中選手も、金澤投手と一緒にバスから降りてきました。
荷物を置いた選手達はサブグラウンドに集合。コーチ陣から今日の練習についての一通りの説明があった後、ウォーミングアップ開始。
軽いジョギングが始まりました。
サングラスにウインドブレイカー、トレーニングシューズを履いた濱中選手はうつむき加減に地面をしっかり見つめて体をほぐしていました。
ジョグを終えるとストレッチ、そして体幹のトレーニングが続けて行われました。
まっすぐ体を伸ばして両手を左右にピンと伸ばし片手を付いた姿勢で30秒間の静止。続けて反対側も30秒。さらにV字に体を屈曲させ、おしりでバランスをとってこれも30秒とかなりしんどそうな体幹トレーニングでした。
最後にもう一度、各種ランニングを行ってウォーミングアップは終了となりました。
ここからは5人ずつのグループに分かれてローテーションでのトレーニング開始。濱中選手のグループはまずは室内練習場でのマシンバッティング。
一旦、球場奥に姿を消した濱中選手は、上着を脱ぎ、トレーニングシューズをスパイクに履き替え、サングラスを外してバッティンググラブを両手に付けた姿でバットを持って室内練習場へと入っていきました。
この室内練習場、わずかに室内の一部が見えるもののその全景を確認できる場所はなく、濱中選手はこの見えない部分でバッティングを始めたようで外からその様子を見ることは出来ませんでした。
しばらく室内練習場の回りをうろうろしたのですが、結局濱中選手の姿は全く見つけられなかったため、仕方なく次の練習場所で待機。
15分ほどするとバット2本を持ってサブグラウンドに現れた濱中選手。
今度はバントと走塁練習です。
最初にバッターボックスに入ると、早速マシン相手にバント練習を始めました。
コーチの「ランナー一塁」「プッシュバント」「セーフティー」「スクイズ」などのかけ声に合わせてそれぞれ転がすコースや打球の強さを調整して、バントを続ける濱中選手。
シーズン中でもバントする機会はそれほど多くはなく、ましてやスクイズなどほとんどすることはないでしょうが、それでも濱中選手は真剣な表情でマシンに向かい、ボールを転がし続けていました。
バント練習が終わると濱中選手は三塁ベース横へ移動。
ここで走塁練習を始めました。他の選手がバントでボールを転がすのに合わせてスタートを切る練習を何度も繰り返し、三塁と本塁の間を入ったり来たりしていました。
バント練習・走塁練習は2クールで終了。
ボールをみんなで片づけて、今度はメイングラウンドに移動です。
メイングラウンドで行われたのはバッティング練習。
今日は昨夜の雨の影響でグラウンド状態が悪かったためか、守備練習は一切行われませんでした。
メイングラウンドに入ってきた濱中選手は帽子を脱ぎ、バットに丹念に滑り止めのスプレーを吹き付けるとティーバッティングを始めました。
普段より少し広めにスタンスをとり、左足を上げずにハイスピードのティーバッティングからスタート。
数セット終わった頃には汗がにじみ、それを拭いながら大引選手と交代。
水口コーチに指導されながらバットを振る大引選手の姿を笑顔で見つめていました。
続けて、広めのスタンスは変わらないもののゆっくりと大きなスイングでのティーバッティング。このときは合間に濱中選手も水口コーチからバットの指導のタイミングについてアドバイスをもらっていました。
それを聞く濱中選手の表情も真剣そのものでした。
そしてそのアドバイスを参考に、ティーバッティングの最後は普通の構えから足を上げてフルスイング。そのバットからは、球場全体に響き渡るほどの乾いた高い打球音を残して鋭い打球が繰り出されていました。
ネット前から移動したあと、今度はロングティー。
ここでは左手1本でバットを持つと、右手は左手首に添えてミート中心のティーバッティング。
引き手の左手と、インパクトの瞬間に注意しながら何度も何度もバットを振っていました。
ティーバッティングの次は、フリーバッティング。
右のケージ、左のケージをいったり来たりしながらバットを振り続けていたのですが、このときメイングラウンドのスタンドには沢山の少年野球の子ども達が...
実は、今日は午後から少年野球指導教室の予定。そのイベントに参加予定の少年野球チームが続々と集まり始めていたのです。
フェンスに張り付いた野球少年達は濱中選手のバッティングを見て、感動しきり。
「うぉー、すげー打球!」「めっちゃ打球早いって!」「あの7番だれ?格好いい!」「濱ちゃん?濱ちゃんがっばって~」と口々に言い始めました。
濱中選手の打球1球1球に拍手や感嘆のため息、歓声が上がっていました。
それだけ濱中選手のバッティングが目立っていたということでしょうね。
確かに今日の濱中選手のバッティングは光っていました。サク越え連発ですし、上がらない打球も鋭くて球足の速い打球ばかり。
一緒にケージを入ったり来たりするチームメイトの中でも一際輝いていました。
そのスイングですっかり少年達の心をつかんでしまったようでした。
ここまでで、午前中の練習メニューは終了。ランチタイムとなりました。
少年達も午後の野球教室の準備を開始し、選手達も食事のため球場奥に一旦引っ込みました。
そして午後からは野球教室。
坂口選手から少年達に挨拶があって、6チームに分かれて指導が始まりました。
まずはキャッチボール開始。濱中選手たちも最初は少年達と並んでキャッチボール開始していましたが、その後は子供たちの後ろに移動して、キャッチボールの様子を見ながら時々、声をかけていました。少年達は、ちょっと緊張した面持ちで声をかけられるとちょっとドキドキした様子で受け答えをしていました。まぁ、当然ですよね。憧れのプロ野球選手がすぐそばにいるわけですから...
キャッチボールの後は、守備練習。
今度は濱中選手はノッカーです。一列に並んだ選手達に順番にノックをしていきます。
1周したころには濱中選手はそれぞれの選手の力量を見極めたのか、選手によって打球に強弱を付けながらノックし始めました。上手な選手には強い打球で左右にふりながら、あまり上手でない選手には捕りやすいように正面に比較的弱い打球をといった具合に...
最初は、短い少年野球用の金属バットで軟球を打つ濱中選手を見て、ちょっと似合ってないかなぁなんて思いましたが、そうやって選手一人一人に目配りしながら指導してる姿を見てると指導者としての濱中選手も格好良く見えてくるから不思議なものですよね。
ゴロのノックが終わるとフライ。ただ、グラウンドを6チームで割って使っているため、バットでフライを上げるのは危ないため、バットを置いた濱中選手が自分で投げてフライを上げていました。もちろんこのときも、選手一人一人に応じてフライの高さや場所をきめ細かく変えながら投げていました。
最後はバッティング練習としてティーバッティングを始めました。
順番に5球ずつ打っていく少年達。なかなか堂に入ったバッティングを見せる少年達に、教える方も「完璧!言うこと無し!」と絶賛のコメント。
ところがここでハプニングが...
ある少年が打った打球がトスを上げていた一輝選手を直撃。もちろん、少年の打球ですし軟球ですのでそれほど激しく痛んだわけでは無いと思うのですが、「痛っ!」とオーバーアクションで笑いをとろうとした一輝選手。
ところが打った本人はそれを見て動揺してしまったのか、次から全くバットにボールが当たらなくなってしまいました。
何度振っても何度振っても全くかすりもしない。最初は、「大丈夫、大丈夫。」「リラックスして~」なんて軽く考えて何球かトスを上げていた一輝選手と、後ろからアドバイスしていた濱中選手でしたが、その少年のあまりの動揺ぶりに途中からは何とかしてバットに当ててもらおうと必死の指導が続きました。
一輝選手は、責任を感じたのかマンツーマンでその少年に付きっ切りになってフォームの指導。それでもダメならバントをさせてみて、当たるのを確認してから軽く振ってみたりバスターをしてみたのですがそれでもダメ。
最後はその少年に覆い被さって二人羽織のように一緒にバットを持ってスイング。
そこまでしても少年のバッティングの様子は改善しませんでした。でもここで何かに気付いたようにトスを上げる濱中選手が中腰になって少し高い場所からボールを上げると...
当たった!!
バットにボールが当たった瞬間に球場中から拍手がわき上がり「当たった~!」「よかったね~」とスタンドから声援が飛びました。
ボールの上下の動きに付いていけなかった少年の様子を見た濱中選手は上下の動きが少なくなるように少し高いところからまっすぐとボールを投げて、それが見事にもくろみ通りとなりました。
続けて同じように投げられたボールもちゃんとミートでき、球場中にホッとした空気が流れました。
こうして野球教室も終わり、濱中選手達はみんな室内での筋トレへと向かいました。
久しぶりに見た濱中選手の姿。
充実した秋季キャンプを過ごす濱中選手は、何かを掴んだのか自信を持った表情の様に見えました。まだまだ自主トレ、キャンプと来季に向けてのトレーニングは続いていきますが、順調なオフの滑り出しといったところでしょうか。
秋季キャンプも終盤。残り少ない時間もさらに充実したものになることを祈ってます。
