春季キャンプ初日
いよいよ'09年シーズンの開幕。キャンプインの日が来ました。
今年は濱中選手がオリックスに来て2年目のキャンプ。
昨年は初顔合わせで緊張して迎えたキャンプ初日でしたが、今年はもうすっかりチームの輪の中心。
グラウンドにもたくさんの選手達と一緒に輪になってやってきました。
昨年とはうってかわって宮古島は快晴。気温も高く2月だと言うのに20度を超えておりTシャツ1枚の人もチラホラ。
関西の寒さと昨年の宮古島の寒さで、今年もこんなものだろうと予想した僕の格好は場違いなまでに厚着で、暑さとの戦いの中でのキャンプ見学となりました。
キャンプ初日とはいえ、グラウンドでの特別なセレモニーはなし。
サブグラウンドに集まった選手達は野手組と投手組に分かれてミーティングだけ行うとすぐにアップが始まりました。
暖かな日差しの中、ホーム用のユニフォームと汗出しを着た選手達は軽いジョグを開始。
そしてその場で手足を軽く動かして、徐々にしっかりとしたストレッチへと移行していきました。
暖かいとはいえ、初日ですから無理は出来ません。少しずつ少しずつ体をほぐしていました。
ストレッチが終わるとダッシュ。
ダッシュの時も米村コーチが「60%の力でいいから。無理すんな。早くなりすぎるな~」と声をかけていました。
ここまででウォーミングアップは終了。
選手達は着替えてグラブを手にすると再びサブグラウンドにやってきてキャッチボール開始。
濱中選手のキャッチボールの相手は高波選手。今年はオリックスでの1年先輩として、移籍してきたばかりの高波選手についてあげているようでした。
初日なのでこれもあまり距離は伸ばさず、でも50~60m位でボールの感触を確かめるようにゆっくり何度も何度も投球を繰り返していました。
キャッチボールが終わると本格的な練習の開始です。
野手組は外野手・内野手に分かれ、それぞれメイングラウンド、室内練習場を使って守備練習。濱中選手はもちろん外野手組としてメイングラウンド移動しました。
松山コーチから簡単な守備練習の説明を受けると8選手は外野に移動。レフトに5人、センターに3人の変則的な配置でしたがこれだけライバルが居る熾烈な生存競争なんですね~
濱中選手はレフトの1番手としてノックを受け始めました。
浅めの守備位置でノックの打球を捕球するとまずは3塁への返球を始めました。
「あまり強いボール投げなくていいぞ~。確実性重視や。無理すんなよ。」ここでも松山コーチからの注意です。昨年はキャンプ序盤に怪我で脱落者が続出したのでくれぐれも無理せず怪我のないキャンプにしたいというコーチ達の心遣いが伝わってきました。
3塁への返球を何度か繰り返した後、今度は本塁への返球。
本塁と外野手の間にカットマンが入り、場合によっては返球と途中でカットしながらノックが続けられました。
濱中選手もカットマンに送球したり、直接本塁に返球したりしていましたが、比較的いいボールが続いていましたよ。
返球を行うノックは比較的早めに終了。あとは守備位置を少し深めにして、ただ打球をキャッチするだけで返球不要のノックが続けられました。右左、前後と走り回る選手達の額にはしっかり汗が流れていました。
ここでまでで内野手と外野手が別々の守備練習は終了。
今度はメイングラウンドに内野手が合流して、合同での守備練習です。ただ、合同といってもそれぞれ外野手が外野・内野手が内野の守備位置についての守備練習ではなく、全野手を4~5人ずつのグループに分けて、グループごとに10分ずつ、「ショートの守備位置でノックを受けて一塁に送球」「レフトの守備位置でノックマシンの飛球をキャッチ」「セカンドの守備位置でノックを受ける」「センターの守備位置でノックを受ける」を交代しながら受けていくというものです。
濱中選手は後藤選手、大引選手、北川選手とともにショートから開始。大石監督から直接ノックを受けて軽快に1塁に返球していました。とはいえ、他の3選手はみんな内野の本職。その辺は監督も分かってくれていて、濱中選手への打球だけはちょっとだけ他の選手より左右への振り幅を少なくしてくれていました。
続いてレフトに移動してノックボールのあげるフライを追いかけました。
でもここでの飛球も普通のボールではなく、ショートやセカンドの守備位置から外野にふらふらと上がったボールを捕るような打球。
背走して高く上がった飛球を追いかけ、最後は場合によってはポケットキャッチになるようボールを追いかけていました。
そして続けてセカンドに移動。
ここではさっきとはノッカーが変わって松山コーチ。送球は不要となりましたが、さっきより振り幅の大きい打球に必死に食らいついていました。
最後はセンターに行って水口コーチによるノックを受けました。主にフライを処理するノックを受けていましたが、風が強かったせいもあって打球の行方の見極めは大変そうでした。
守備練習が終わると午前最後のメニュー、ランニング。
一塁キャンパス横に2列に並んだ選手達は、米村コーチの合図とともにスタートを切って本塁・一塁間の距離をダッシュ。これを何度も繰り返していました。
ここまでのメニューを終えてやっとランチの時間。
スケジュール通りとはいえ、暑い中、初日から結構ハードな内容です。
30分間のランチタイムを挟んで午後の部がスタート。
メイングラウンドに集まった野手達はセカンドアップを軽く行って、また4つのグループに分かれました。今度はさっきとは別のグループ。濱中選手は後藤選手、大引選手、北川選手、一輝選手、高波選手と一緒の6人グループに入りました。
このグループでローテーションを組んでの打撃・走塁練習です。
濱中選手のグループはまずはフリーバッティング。もちろん、いきなりケージに入って打つわけにも行かず、軽くティーバッティングをしてから順にフリーバッティングを始めました。
初日ですからあまり思い切って振ることはないのかなぁと思っていましたが、なんのなんの。
フルスイングした濱中選手の打球はどんどんフェンスオーバーしていて、「最初っから、こんなに飛ばして大丈夫?!」とこちらが心配になるほどでした。
次のメニューはティーバッティング。ん?なんでフリーバッティングのあとティーバッティングなんだろうと不思議に思いながらも見ていると、やはりバックネット前に戻って再びティーバッティングを開始。
ゆっくり振ったり、片手で振ったり、フルスイングしたりとメリハリをつけながら結構な時間、ティーバッティングを行っていました。そしてここからが本番。場所を1塁側のファールグラウンドに移動してロングティーが始まりました。
3つ並べたホームベースにそれぞれトスを上げてくれるスタッフがついて、3選手がロングティーを行っていきます。
ここではどの選手もフルスイング。
濱中選手もガンガンスタンドに打ち込んでいましたが、それでも納得がいかないのか途中で首をかしげたり「あぁ~、あかん」と声を出しながら、外野スタンドにボールを打ち込んでいました。
ティーバッティングも終わりに近づいた頃、ある1球を打った瞬間に濱中選手がハタと動きを止めてその打球の行方を見つめました。
なんと打球は外野席のさらに向こう側に設置された高いフェンスを越える場外へ。
満足げに「やっと出た」とつぶやく濱中選手。
完璧な当たりに感触を掴んだのかこのあと3球ほど続けて場外へ。
高々と舞い上がる濱中選手の打球は本当に見ていて惚れ惚れするようなものでした。
ここでロングティーは終了。
今度は場所をサブグラウンドに移して、ベースランニングの開始です。
本塁横に並んだ6選手は順に1塁キャンパスを蹴ってハーフウェイへ。
何度かこれを繰り返した後、今度は1塁キャンパスを駆け抜ける走塁練習。
1塁までの走塁練習が終わると今度は1塁キャンパスに全員移動して2塁への走塁練習。
この日は、松山コーチがマウンド上でセットポジションをとり送球にあわせてスタートを切っていたのですが、マウンドから見てリードの距離を「まだいける」「そこなら刺せるとは全然思えないからもう一歩出てみろ」「そこくらい」などと各選手にアドバイスしていました。
また2塁への走塁も、普通の盗塁のスタートではなくギャンブルでスタートを切る練習でした。各選手は松山コーチが投球モーションに入ってからではなく、足が上がるほんのワンテンポ早いタイミングでスタートを切っていました。
もちろん、うまいタイミングでスタートできることもあれば早すぎるスタートや遅すぎるスタートとなることもあり、早すぎる場合には勇気を持って途中で止まるように指示されていました。
濱中選手は結構うまくスタートを切って二塁までいけてましたし、松山コーチからも「今のタイミングならセーフや」と太鼓判を押されていました。
走塁練習の後は、そのままサブグラウンドの芝生に移動して米村コーチによる大きな青いボールを使ったトレーニング。バスケットボールよりも一回り大きな比較的柔らかそうなボールを使い、2人一組で色んな動きをしていきました。
まずは数m離れて正面に向き合い、頭の上に両手に持ったボールを振りかぶって相手に投げる動きを反復。続けて横向きになって両手に持ったボールを横に振って相手に投げ、最後は背面で向かい合って両手で持ったボールを足の間から海老反るようにして相手に投げていました。
ボールを使ったトレーニングはもうひとつありました。今度は一人が芝生の上に敷いたゴザの上に横たわり足下に立ったもう一人の選手がまるでボクシングで腹筋にボールを当てるトレーニングをするかのように相手にボールを投げるのです。
もちろん、腹筋でボールを受け止めるのではなく、ちゃんと両手でボールを受けてそのボールを体の左右に受け流したあと再び相手に投げ返していました。
最後のメニューは室内練習場でのマシン相手のバッティング練習。
最初、マシンで打ち込んでいた濱中選手は途中から後藤選手と一緒にバント練習。
普段バントをする機会はそう多くない濱中選手ですが、ここでも真剣にバットコントロールしてうまくボールを転がしていました。
通常メニューはここまでだったのですが、この後は指名された選手だけの個別メニュー。
濱中選手は特打の中に名前がリストアップされていました。
2本のバットを持ってメイングラウンドに戻った濱中選手は古木選手とペアを組んでケージに入るとフリーバッティング開始。マシン相手のケージ、左投げのバッティング投手相手のケージを行ったり来たりしながら自分のスイングを確かめていました。
ここまでの練習が終わった時点ですでに時間は16時。
朝10時前から練習が始まったので、もう6時間を超えています。
そろそろ終わりかと思って様子を見ていましたが、ユニフォームを脱ぎ、ジャージとTシャツ姿に着替えた濱中選手が出てきてなんとウエイトのためのマシンを置いた部屋に移動。
途中、自分の携帯電話を取り出してブログ用にキャンプ風景を撮影していたのはご愛敬でしたが(笑)
移動が終わって、ここからさらにウエイトトレーニングです。
十分水分を補給した上で、ダンベルやマシン、バランスボールやチューブなどを使って赤川コーチによって決められたメニューをこなしていきました。
結局、すべてのメニューが終わったのは16時40分頃。
初日からかなりハードな1日となりましたが、仕上がりの順調さをアピールできたキャンプインとなりました。
このまま全日程を怪我無く過ごして欲しいですね。
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